フォークリフトで荷役を行う現場では、パレット積みが基本です。
しかし、ただ箱を積めばいいわけではありません。
積み方が悪いと
・輸送中の荷崩れ
・商品の破損
・荷主からのクレーム
などのトラブルにつながります。
そこで重要になるのが、パレット積みの基本ルールです。
この記事では、トラック業界で実際に使われる
パレット積みの基本並べ方を初心者向けに解説します。
パレット積みの基本ルール(絶対守る3つ)
トラック業界のパレット積みは、基本的に次の3つを守ることが重要です。
荷崩れさせない
輸送中はブレーキやカーブで荷物が動きます。
荷崩れしない積み方が最優先です。
パレットからはみ出さない
荷物がパレットから出ている状態を
オーバーハング
と言います。
これがあると
・フォークが差しにくい
・荷物が引っかかる
・輸送中に崩れる
などの原因になります。
重心を低く中央にする
安定したパレットを作るには
重い物 → 下
軽い物 → 上
にするのが基本です。
さらに
重さはパレットの中央に集める
ことも重要です。
よく使われるパレット積みのパターン
パレット積みにはいくつかの基本パターンがあります。
ブロック積み
一番シンプルな積み方です。
特徴
・同じ向きで並べる
・作業スピードが早い
・フォークリフト作業が楽
ただし横からの力に弱く、
荷崩れしやすいというデメリットがあります。
そのため多くの現場では
・ストレッチフィルム
・PPバンド
などで固定します。
交互列積み(インターロック)
物流現場でよく使われる積み方です。
1段ごとに箱の向きを
90度変えて積む方法です。
メリット
・横方向の力に強い
・荷崩れしにくい
・輸送向き
ブロック積みよりも
安定性が高い積み方です。
レンガ積み
レンガの壁のように
継ぎ目をずらして積む方法
です。
特徴
・荷崩れに非常に強い
・振動に強い
・長距離輸送向き
ただし作業に少し時間がかかるため
現場によってはあまり使われない場合もあります。
「◯回し◯段」とは?現場用語を解説
物流現場ではよく
「8回し5段でパレ済み」
などの指示があります。
これは次の意味です。
回し
1段あたりの箱の数
例
4回し → 1段4個
6回し → 1段6個
8回し → 1段8個
段
積む段数
例
4回し6段
=1段4個 × 6段
=合計24個
例
8回し5段
=1段8個 × 5段
合計40個
という意味になります。
パレット積みの手順(初心者向け)
初心者でも失敗しにくい
基本手順を紹介します。
①パレットサイズを確認
主なサイズ
1100×1100(標準パレット)
荷物サイズによって
4回し
6回し
8回し
などが決まります。
②重い荷物を下にする
重量物は
・下段
・外側
に置くと安定します。
③段ごとに向きを変える
おすすめは
1段目 → ブロック積み
2段目 → 交互列積み
です。
継ぎ目がずれるので
荷崩れ防止になります。
④はみ出しチェック
最後に上から見て
・四角く収まっているか
・端が出ていないか
確認しましょう。
⑤ラップやバンドで固定
輸送用パレットでは
・ストレッチフィルム
・PPバンド
で固定することが多いです。
荷崩れを防ぐプロのコツ
現場ドライバーが意識している
ポイントを紹介します。
上段ほど軽い物にする
重心が高くなると
カーブで崩れやすくなります。
空間を作らない
隙間があると荷物が動きます。
なるべく
隙間なく並べる
のがポイントです。
天板を使う
最上段に
・ダンボール
・ベニヤ板
などを置くと
ラップ固定が強くなります。
トラック積載時の注意点
パレット積みが完成しても
積み込みが悪いと意味がありません。
トラックでは次を意識します。
前後バランス
荷重が偏ると
・ブレーキ性能低下
・タイヤ負担
につながります。
左右バランス
片側だけ重いと
走行安定性が悪くなります。
荷締め
ウイング車では
・ラッシングベルト
・荷締め棒
などを使用します。
パレット積みはドライバーの基本スキル
パレット積みは
フォークリフト作業員だけでなく
トラックドライバーにも重要な知識
です。
理由は
・荷崩れ事故防止
・荷物破損防止
・作業効率向上
につながるからです。
特に長距離輸送では
積み方ひとつで安全性が変わります。
まとめ
トラック業界のパレット積みは
次の基本を守ることが重要です。
・重い荷物は下
・パレットからはみ出さない
・重心は中央
さらに
ブロック積み
交互列積み
レンガ積み
などを使い分けることで
荷崩れを防ぐことができます。
物流現場では
「回し数」「段数」
の意味を理解することも重要です。
パレット積みはシンプルに見えて
実は奥が深い作業です。
基本を覚えるだけで
作業効率も安全性も大きく変わります。
これからトラック業界を目指す方や
新人ドライバーの方は、ぜひ参考にしてみてください。



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